Skip
LP_Title_1200x756pix

働き方改革って、実際に何をどう改革すればいいのでしょうか?2019年4月に「働き方改革関連法案」の一部が施行されましたが、今や働き方改革は多くの企業にとって重要な経営課題となっています。しかし、実際に何から手を付ければいいのか分からない、そんな声も多く聞こえてきています。そこで今回は、国内最大規模の働き方の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK」主宰の横石崇さんにお話をうかがいました。

働き方改革も後押し。 変わり始めたオフィス環境。

LP_Yokoishi_800x616pix
1978 年、⼤阪市⽣まれ。広告代理店、⼈材コンサルティング会社を経て2016 年に&Co., Ltd.を設⽴。ブランド開発や組織開発をはじめ、メディアサービスを⼿がけるプロジェクトプロデューサー。著書『これからの僕らの働き⽅』(早川書房)、『⾃⼰紹介2.0』(KADOKAWA)がある。

経営者にとってオフィスは「コスト」から「投資」という対象に変わってきています。投資をすることで、労働環境や生産性の改善に限らず、企業ブランディングや採用活動、そしてイノベーションへと直結するからです。

一方、オフィスで働く側にとっても、オフィスのあり方は大きく変わりはじめているのではないでしょうか。これまでは、自社のオフィスについて見直す機会はありませんでしたが、サテライトオフィス・コワーキングスペースの普及により、世の中のオフィス環境が「見える化」されることでオフィスの民主化が進みました。「そもそもオフィスにずっといる必要ある?」「ウチのデスクや椅子って使いづらくない?」という声が働く側からも挙がるようになったのです。そこに働き方改革という潮流も、オフィスづくりの変化を大きく後押ししています。組織改革が大きく求められる時代で、オフィスとは何か、会社とは何かという問いは、経営者に限らず全ての従業員にとっても大きな関心ごとです。

働き方改革時代の、新しいオフィス作りとは?

ABW_illust_500x300pix
「アクティビティ・ベースド・ワーキング」とは、仕事内容に合わせて働く場所や机などを選ぶ働き方

海外に目を向けてみると大きい潮流として「ABW(Activity-Based Working)」というオフィスの開発手法が挙げられます。これは競合・他社のオフィスを真似するのではなく、自社の従業員の行動に基づいてオフィス開発やオフィス家具の導入を行う方法で、従業員の行動を徹底的に分析してオフィスレイアウトを組みます。つまり、100社あれば100通りの多様なオフィスが存在するということです。例えば、社員の創造性を引出すためのオフィス、社内コミュニケーションを自然と創発させるためのオフィス、従業員が健康に働くためのオフィスなどです。このように旧来とは異なった、新しい時代のオフィスづくりの手法がたくさん生まれています。

私自身も昨年、鎌倉に「北条SANCI(ほうじょうさんち)」という築90年の一軒家をリノベーションしたクリエイター向けのシェアオフィスを作りました。そこで入居者の行動を観察した結果、「自然を近くに感じられて、アトリエのように作業に集中できる空間が不足している」ということがわかりました。そこで、執務スペースをどこからでも自然が目に入ってくるように配置し、高めの衝立を設置することで半アトリエ化を進めたのです。おかげさまで、わざわざ都内から利用する人が増えており、現在は入居順番待ちの状態です。

これからの働き方、オフィスの在り方とは?

room-iFIht7bf-Cs-unsplash

あくまでもオフィスの主体は、「人」であるべきだと思います。しかしビジネスシーンにおいては多様化が求められる中にも関わらず、いまだにオフィスにあるデスクや椅子はどれもみんな似たようなサイズやデザイン、規格のままです。それぞれの働き方をもっと自由に、個性を活かせるようなオフィスづくりが必要不可欠です。

また、実際にオフィスを作る上で気をつけるべきポイントは、オフィスにあるものは一つひとつがメッセージを発しているということです。椅子ひとつにしても置かれる花にしても、何かしら選ばれた理由がありメッセージを含有しています。安価だからという理由ではなく、働く人のために選ばれたオフィス家具やツールは、そのメッセージを受けとる「人」自身の価値を高めることにつながるのです。

これからの働き方は、一つの正解に縛られ多様性や流動性の乏しかった今までとはまったく違うものになります。働き方も、オフィスも、正解は一つじゃなくていい。それが働き方改革の本質です。働く人それぞれの個性や能力が発揮され、チームを最大化し、新しい価値創造をできるためのオフィスづくりに向けて、試行錯誤を続けた企業だけが大きなオフィス投資のリターンを得ることができるのです。

OFFICE0913

新しいオフィススタイルを提案!
「IFFT/ インテリア ライフスタイル リビング」
2019年11月20日(水)-22日(金)
東京ビッグサイト 南ホール


インテリア・デザインのための国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に、これからの新しいオフィスを提案する特別企画「Office-Up」が登場。自社のオフィスを探すためのヒントがきっと見つかります。※事前登録で入場料無料※

11月21日(木)14:30からは、横石さんも登壇するトークショー「Work place x Work style ~僕らの考える新しい仕事場~」も開催。
https://ifft-interiorlifestyle-living.jp.messefrankfurt.com/tokyo/ja/programme-events.html